本社ビル内にオフィスアートを制作、設置。
執務室や社長室、トイレ内にグリーン&フラワー装飾を手がけさせていただきました。
Client | 株式会社かね善 |
Area | 大阪市 |
Type | オフィスアート、空間装飾 |
コンセプト:豆から生まれる宇宙
食品原材料販売という堅実な経営をされている株式会社かね善様に訪問した際に感じたのは、社員の方々がみんな明るく、楽しそうにお仕事をされていました。
岡田善靖社長のお話をお聞きしたところ、自社のことを「元気でなんかおもろい会社」と仰っていたのが印象的でした。
そんな社風を表現するものは何か、それが、かね善様の商材の1つである「豆」でした。
その豆をフューチャーし、面白みのあるアートと装飾のテーマとしてご提案したのが「豆から生まれる宇宙」でした。
来客者の多くが通る1階から2階にのぼる踊り場が、ちょっと寂しい感じになっていたのが岡田社長の悩みの1つでした。
この踊り場に、今回のコンセプトの象徴となる「宇宙と繋がる豆の椅子」というアートを制作しました。
本社ビルの入り口にある自動ドアが開いて最初に見える視界。
シンプルで洗練されているデザインでしたが、「元気でなんかおもろい会社」が表れていない気がしました。
お客様が入った瞬間に「お、なんかここの会社、面白そうだな」「元気のある会社だな」と思っていただけるように、流木とフェイクグリーンで、広がりのある樹木を制作しました。
枝葉からチョンと垂れている球状の装飾は、実は岡田社長の思いが詰まっているボールなんですよ、とお伝えしたところ、ニヤリと笑ってくださいました。
いつも社長室の扉は開いたままにして、社員の皆様との距離感を大切にしている岡田社長。
その思いを、もっと伝わるようにするために、「思わず近寄りたくなる社長室」というテーマで、室外の執務スペースからもグリーンが見えるような装飾を施しました。
「元気でなんかおもろい会社」が最も表れていない場所として岡田社長が問題視していたのが、実はトイレでした。
その問題点を解決しながら、トイレに行って、リフレッシュして執務スペースに帰ることができるように、女性用トイレは「お姫様気分になれるトレイ」、男性用トイレは「紳士になれるトイレ」をテーマに装飾させていただきました。
また誰でも入れるユニヴァーサルトイレには、優しい雰囲気になるような装飾をさせていただきました。
一見すると何の変哲もない装飾に見えますが、実は、ここがわたしたちが一番感動した場所なのです。
わたしたちが現地でアートの設置やグリーン装飾をしている姿を見て、社員のお1人が、社長に「ここにも装飾をしてほしい」と直談判しました。
その理由が当初は分からなかったのですが、後に社員様に聞いてみると、「社長の部屋と執務スペースがグリーンで繋がっているようにしたかった」だったのです。
普段から社員想いの経営をされている岡田社長だからこそ、社員の方も、社長のことを思える会社になっているんだと、感動させられました。